このあとは詳細を省くけれども映画を観に行ったり、飯食ったり酒呑んだりしてなんやかんやあって、ベッドインに至るわけです。恋人は相手と寝るものだ、という不思議な信念を持っている人でした。
この彼女と遊ぶことは正直馬鹿な選択だったなあ、と思うわけですが、バツイチ独身だし、自分のために生きている(恋人とは相変わらず不仲)ような状態だったので、だんだん自分への戒めが緩んでいることを自覚していたわけです。
まあ今思えばこれは彼女にとって、いいアバンチュールくらいだったのでしょう。でも私の熱意はほしい。だから恋人に昇格すべく、いろいろ言ったりしていたんだと思います。
ですが私にしてみれば、綱渡りであり、これは恋人にバレることをもっとも強く懸念しました。
恋人と不仲から別れることなど、想像しかねる事態です。それならば死んだほうがマシです。事実死のうとしたことがあります。
そんな事はどうでも良いですが、破局はけっこう簡単にやってきました。
ある夜に恋人から電話があり、彼女が来ているので出てきてほしいというのです。彼女がどんな調べ方をしたかは定かではありませんが、恋人が同じ講座に通っている事を突き止めたのです。恋人も彼女の話からすぐ事と次第が飲み込めたようで、ある酒場に呼ばれました。
あれほど仲の良いことは秘密だ、と念を押したのに彼女、いえ、馬鹿は恋人を前に何回寝ただのどこそこへ行っただの、くだらない事を喋りちらします。急激に恋人の眉間にシワが寄り、おそれた私は頃合いだと思って彼女に言いました。
「誰かに言ったら別れると約束したね?人に迷惑かけないとも。こんな迷惑千万なことはない。別れよう」
そして飲みかけのビールジョッキを空けてその場を去りました。
ああ。だめだ。細かいことを書けない!
その後一悶着あるんですが、なんか書いちゃダメなことが多すぎて、だめだ。
これについては14~15年以上前の話なのです。現在ではありません。でも自分の中で整理がついていないのです。
また書ける時になったら書きたいと思います。
すみません。