RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

フラットパネルスピーカーを試す(承前)

 

先日来スピーカー面白いなー色々みたいなーとか思っていたら、ヤフオクにフラットパネルスピーカーなるものが出品されていた。

スワンプマンは誰だ - RE:あらかじめ失われた日記

 

で、私は以下のように書きました。

”ちなみにこのスピーカーシステムは経緯的には85年頃、パソコン向けのスピーカとしてちょっと流行ったが、あまり一般的ではなかったせいか、シェアが取れず最終的には遠くまで届き、雑音に負けないという特性で駅や商業施設でよく使われるようになったらしい。楽しみである。”

 

あーこの文章からして、記憶で書いてるので半分辺り半分外れ、みたいな事になっているルン。

ちなみに2005年の紹介記事では、携帯電話のスピーカーに採用されて、液晶のどこに耳を当てても音が聞こえるという機種が発表されていたようだ。

ケータイWatch ケータイ用語第209回:フラットパネルスピーカー とは

 

あまりスピーカー界隈に詳しくない私だが、当時からパソコンの液晶画面を振動させて音を取り出す技術がある、くらいは知っていたので、それなりに流通したのではなかろうか。ちなみにその技術を知った経緯というのが、盗聴技術として窓ガラスにレーザーをあて、窓ガラスの振動、反射波の遅延で室内の会話を聞き取るというものであった。革新的な技術である。

でもこの技術、前提として窓ガラスにレーザー当てる必要があるので、目標までまっすぐ視認できる必要があるのと、雨とか風とかで容易に盗聴困難になってしまうという技術の脆さが露呈したのだった。なんだか情けないハイテクである。

 

さて、フラットパネルスピーカーが従来のサウンドシステムに比してすごいのはどんなところであろうか。まずコーンがいらない。従来型は音を出すために専用の振動板(コーン)が要るわけだが、フラットパネルスピーカーは電磁石の前に何でもいいから振動しやすく、平均して平らな物があるだけでよい。極論するとプラバンを前面に固定してやれば音が鳴る。防滴性も高く、湿気や外気に触れる場所でも問題が起きにくい。

単なる連想なのだが、この大雑把なシステムは、なにやらオライオン計画の、というよりニーヴン&パーネルの降伏の儀式や、映画のディープインパクトに登場する宇宙船を思い出す。システムの形が連想させるのだろうか。

私が買ったスピーカーに戻ろう。このスピーカーは電磁石の前にステンレスの網が張ってある。エッチングで穴を開けたマグネシウム合金かと思ったが、コストが上がる事が考えられるので、これは違う気がする。しかし金型の成形時に穴を開けるって言うのもあり得なさそうなので、やはりエッチングなのかな。残念ながら説明書にはスピーカーシステムの素材までは記載されていない。

どうやって網を作ったのか、気になるところである。

まあ、それは置いておいて、同梱されていた説明書(ペラ紙一枚だけ)を読むと、インピーダンスが8Ωと大変低い。これは簡素な小型スピーカーのアンプによくあるタイプのようだ。

インピーダンス - Wikipedia

結局フラットパネルが一般に浸透しなかったのは何故か?それは音が決定的に平板だったから、ではないだろうか?はいそこギャグではないから笑わないように。これで作られる波を平面波と言うのです。実際私も知ってはいたが、実物を見るのはかなり後年になってからだ。

 

さて、ヤフオクで無事落札した品物が届いたので、試してみますかね→なんだこのちゃっちいアンプは。→えー電池式併用ははいいけど、もう少しなんとかならなかったのかね→USB-Cなんか使うならもう少し…中略→壊した!以上!

 

いろいろいじっていたら、何ということでしょう、アンプ部分を壊してしまいました。

泣きたい気持ちを抑えて、どうにか沈没寸前の船を救うような心持ちでいろいろ考えてみました。

まず、幸運な事にアンプとスピーカーは3.5mmピンジャックーピンジャックで繋がれていたため、断線しても他のコードに切り替えるだけで再生可能。ただ元の線がモノラルなのでそこは少し面倒かも。まあ手持ちのステレオ線を突っ込めば、なんとかなるでしょう。

アンプはプリメインなんか買えないので、アマゾンで一番安いヘッドフォンアンプを買いました。生活費が…

そんなわけで、今は購入部品待ちなのです。

さあて、どうなるかなあ。