RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

歩行もしくは姿勢良く立つことについて

これでも昔は警備員として十年ほど働いた経験があるので、姿勢良く立つことは得意だった。いくつか点々としたけれど、そのたびに姿勢は教えることがない、といわれたものだった。

ヘルメット地面に置かず、持ったまま衣服を正しく直す指導で、同期の女子が股の間に挟んでいる、これは何事か!って叱られてて、見ろ万里君を、きちんと脇に挟んで姿勢良く整えているじゃないか、と言われた時は、誇らしくも当たり前だよなあと思ったのだった。

それから二十年以上経ってみて、人のお手本になれることはいくつかあった。そのたびに嬉しかったものだ。警備から派遣業でパソコン関係に移り、できることはがんばったし、出来ないことは出来ないので教えて下さい、と言えたことは良いことであったと思う。

前の彼女から、画面表示がおかしい、直し方を教えて!と緊急コールされた時は、ものの数分で解決してみせたのだ。あの時は誇らしかったが、彼女はたいして加点対象と思わなかったらしく、出来て当然、みたいな事を言われたことが有る。テレワークで相手の画面も得ないのに、聞き取りだけで直したんだよ。少しはほめてよ、と思わないでもなかった。

コールセンタ勤めの時は、三時間聞き取りと操作を案内して、相手の望む結果に持っていけたのが誇りだ。それで普通なら終わるのだが、相手がお礼のおせんべいを贈ってくれて、朝会でほめられたのが誇らしかった。このコールセンタでは初の事例だったと言う。

ちなみにそこではランダムに顧客満足度調査が有ったんだけど、ほとんどの参照者が平均より高く満足してくれていた。的確で感じが良い応対、という評価で、大変満足と言われていたのだよなあ。まあ、そんな感じだったのに死のうと思って青木ヶ原に行ったわけですが。

 

歩くのが辛い。使えるならタクシーやバスに乗りたい。姿勢も健康な時はピタッと決まった感じだったと思うのだけど、今となっては望むべくもない。せめて心の姿勢だけはぴしっと決めたい、などと思う。