RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

ご飯はおかず

このタイトルは今となってはあー、あったねそんなアニメ、と言われそうな「けいおん!」のナンバーであるが、本放送時、私はあんまり興味が持てなくて見ようとはしなかった。ただメンバーがP-MODELのメンバーの名前をもじったとか、そういう枝葉のことばかり見ていた気がする。主人公が平沢進のもじりであると、知らなかったくらいなのだ。

ある晩、駅で帰ろうとパスケースを出していたら、ギターケースなどを持った数人組の若者が「早く帰らなきゃ放送に間に合わない!」と話しながら急ぎ足だったのを見て、おお、アニメの浸透力はすごいもんじゃねぇ…新規にファン増やす効果が出てるんじゃねぇ…と感心した覚えがある。

ま、それはいいのだが、このタイトルにしたのはわけがある。

実は、私は神経症で(そんな事はわかっている)特に食事に自分でも困った感情が湧く。目の前に出された料理、あなたはどんな感想を抱くだろうか。

おいしそう?

目に鮮やか?

いっぱい食べられそう?

食欲が湧く?

誰もが抱く食欲が、私にはよくわからない。もちろんお腹は空く。食欲はある。だが、食べ物を前にして、私は目の前の食品を咀嚼して胃に送り込むだけだと認識してしまうのだ。

バターを塗ったパン、ヨーグルト、香り高いコーヒー。ベーコンエッグ。

そのどれもが私に食欲を呼び起こす。だけれども、一度でもこの量の食事を胃に収める行為、と思ったが最後、お腹は空いているのに食欲が失われる。

なぜかはわからない。退院してから発生したので、神経症なのかも知れないし、何か訳があるのかも知れない。それはわからない。

そのうえ、半分食べたら食欲までなくなる。残りは自分を抑えながら食べる、という事がしょっちゅうある。これはどうしたことだろう。

自分でもわからないことが、他人にわかるわけもなく。親に一度説明したら食欲が失われる事自体が理解できないと言われて、嗚呼と天井を見上げた。

 

旨いものをたくさん食べたい。