RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

信頼

嵐のような感情が、自身を揺り動かした時。

それは誰かにとって嬉しく、誰かにとって歓びである。

ときには暴風雨のように。また有る時にはアスファルトを揺らめかす夏の陽炎のように。

あなたにこの心が伝わりますように。そう祈って眠りにつくときもあるだろう。

 

信頼を得ることは愛を得ることに等しい。

信頼を失うことは愛を失うことそのものである。

 

失えば、それはヒンデンブルグの悲劇のように。

あるいは大気圏に落ちてたちまち焼失するデブリのように。

 

悪夢を見ているのだ、そう信じられたらよいのにね。

ほら、君の世界はすでに崩壊している。

 

誰もいない深山のその奥で、古木が朽ちて倒れたら、果たしてその音はしたのだろうか。

誰もいない部屋で信頼を失った君が倒れた音は、ほんとうに響いたのだろうか。

 

夢々おそれなさいませ。

その音が信頼ですから。