私のパソコンは、Creativeのサウンドブラスター AUDIGY fxというサウンドボードを積んでいる。5.1チャンネルに対応していて、音質も結構気に入っている。
だが、5.1だと自分の背面にリアスピーカーを設置するため、ボードからサウンドケーブルを引き回さねばならない。これが邪魔でも有るし、面倒でも有る。
なので、私はBluetoothのレシーバー/トランスミッターで音を飛ばすことにした。これが成功すればケーブルに悩まされることはない…。
結論から言うと、この試みは失敗した。
Bluetoothは、サウンドボードと直結したスピーカーの音と約一拍送れて発声されてしまうのだ。メインスピーカーでドラムが鳴ったら、一拍遅れて背後から聞こえる。これでは音が楽しめない!
これはよく考えれば当たり前であって、サウンドボード直結は遅れることはないが、Bluetoothは送信側で暗号化し、受信側で復号することで通信を行う。そのタイムラグがどうしても反映されてしまうのだ。音楽用に高速と言われる5.0規格に変えてみたが、これは解消されなかった。
Bluetoothをなんとか高速化することは出来ないのか…そう考えていた私は、ふと気がついた。
スピーカーをすべてBluetoothで接続してしまえばいい。それなら遅延した状態が正常なので実質遅延は起こらない、ということに。
そしてBluetoothのレシーバー/トランスミッターは安い。圧倒的に安い。Amazonで一個千円以下で買える。
瓢箪から駒と言えばいいのか、この試みは成功した。全部の発声タイミングが揃っているのだから当たり前なのだが、とても気持ちが良い。
まあ時折再起動後などにタイミングがずれる事や電気ノイズが聞こえる事があるが、その際はBluetooth機器を接続した電源スイッチを切り直して再接続することで直る。とてもかんたんである。
そんなわけで、もしBluetoothの接続で音がずれる事に悩んでいる人があれば、この方法をおすすめしたい。あ、電源はスイッチ付きのUSB2.0ハブなどを重ねておすすめする。電源の再接続などでとても便利で、これも安価で手に入る。