やー面白くてずっと読んでいました。
万能の魔法がある世界で、完全犯罪は成立するか?というのが主眼ではありますが。これは現実世界のサポートがあれば、成立し得るという事が判明しました。そして頭の切れる人物がいなければ、という注釈が添えられる必要があります。まあ、探偵小説も頭の切れる名探偵がいなければ、成立し得るわけなので、その点では普通の探偵小説と変わりがないとも言えます。
内容は推して知るべし、なのでぜひとも読んでいただきたいのですが、できるだけ通して読む方がよいのではないかと思われます。私も内容についてここで言及はしないことにします。面白さが半減すると思うので。でも蜥蜴のビルなら、なんで?今説明しちゃいけない理由ってあるの?とほざきそうなので、少しだけ。
これはクトゥルフ神話の傍流を持って任じる小説ですね。犯人は直された玩具だったのです。だから犯行に及んだのだ、ということも出来ます。いやいや、それはおかしいだろう。とおっしゃる方もいるでしょう。それもなお正しい、かも知れません。
まあどちらにせよ、面白いということには変わりがありません。ぜひとも一読をお勧めします。それと、出来うるならば前作のアリス殺し、クララ殺しも読まれたほうがよろしい。実は私も読んでいないので、これから読むつもりです。
ららら~(スクラップスのように踊りながら)