RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

2004-01-01から1年間の記事一覧

吉野・熊野・高野の名宝展

内外です…生きています! まだ私は生きております…!!(小松左京「復活の日」イタリア人哲学教授の台詞より)まあどっちでもあんまり変わらない人生を送っております。内外です。<ヒロシですのマネある日曜の昼下がり。世田谷区は用賀の「世田谷美術館」へ…

あるSF作家の思い出

今までに何度かSF大会やファンサークルのコンベンションに参加した事がある。SF関係は数えるほどの参加で、しかも特定のファンサークルにいなかったからSF作家には知り合いや良く覚えている人がいない。これが漫画家ならコミックマーケットのスタッフなん…

友がみな我よりえらく見える日は/上原隆

amazon:友がみな我よりえらく見える日はこの本は読むのがつらい。小説ではなく様々な人の淡々とした日常を描くドキュメンタリー、聞き書きなんだけれど。登場人物たちは、それぞれに日常の苦しみ、言い換えれば人生の谷間にいる。その谷間を抜け出ようとする…

性的唯幻論序説/岸田秀

amazon:性的唯幻論序説 まったくもってすばらしい。岸田先生の著作をもっと読もうと思いました。正直言ってファンになったと思います。素晴らしく一刀両断(意味不明)。大変判りやすく「なるほど!」と手を打つような論理展開。人間の生殖という本能的な部…

くだらない本/動物化する世界の中で-全共闘以後の日本、ポストモダン以降の批評-/東浩紀/笠井潔

amazon:動物化する世界の中で-全共闘以後の日本、ポストモダン以降の批評- ”妥協のない意見交換を通じて、「動物の時代」という新しい現実に対応する言葉を模索した、知的実践の書。 ” 出版元の集英社新書、既刊情報に書かれていたキャプションがこれだ。な…

都築響一「珍世界紀行-lordsideEUROPE-」

・都築響一「珍世界紀行-lordsideEUROPE-」歯が痛い。相乗効果で夏バテがひどい。こんな時には憂さを晴らすような本を見たいな、と思っていたらシジジイさんから「好きそうな本があるよ」と情報が飛んできた。どれどれと見てみたらほんとに嗜好をズバリ突い…

深夜の怪異

中学生の時分、私は湘南のある街に住んでいた。ここに住んでいた頃は怖い話がけっこうあって、いくつかはこのブログで書いている。今回の話は、住んでいた借家でのエピソード。それは中学2年の頃、夏休みに入ったばかりだったと思う。私と年子の弟は、母屋…

運動から遠くはなれて

体力がえらく落ちている。これは少し前の私を知っている人から必ず言われる「血色よくなったねえ」と言う言葉に尽きるだろう。若い頃の私は背ばかりが目立ち血色も悪ければ体つきも貧相で、見たところどうひねくりまわしても健康とは縁のない格好だった。し…

詩を読む男

夕方、会社帰りの少しざわめいた車内で。ようやく座れた七人掛けには、余裕を持って座ろうとする人のせいか真ん中にちょっとした隙間があった。ちょうど私が座った横だ。立ち止まる人たちは残念げに眺めやるが、誰も座る気になれないのか皆、別の車両へ移っ…

虫の知らせ

少し、思い出話を書こうと思う。昔、実の弟が交通事故で亡くなった。漫画家として売り出し中だった彼にとってまさにこれからと言える時の事故だったために、葬儀の席ではずいぶん周りの方に惜しんでいただいた思い出がある。その日、彼はようやく借りたアパー…

今日見た有名人 by内外

秋葉原で稲川淳二。自民党の選挙カーから顔出していました。近くにいた共産の選挙カーは声も掛けてやらなかったみたい。人気者を使うなんてと怒りに震えていたんだろうか。それとも、霊が見えたりしたんだろうか。渋谷で喜納昌吉(きな・しょうきち)。街頭ライ…

クビが痛い

タイトルだけ読んで勘違いされないよう、まずはお願いします。別にリストラされたのではなく、首の筋を違えただけだから!昨晩blogを書いている途中「ビキッ」と首から音がした。痛いのは痛いけれど、まだこんな酷くなるものとは予想すらしていなかった…

いつかの夏もこうだった

昔から梅雨の頃が一番憂鬱な季節だ。辟易する、と言ったら少しは言い表せるものか。人一倍汗かきなので真冬ですらしたたるほど汗をかくのだが、それでも湿気がわだかまらない季節ならどうにかやり過ごすことができる。我慢ならないのが熱気と湿気が空気にこ…

ゾンビ映画の事を考える時、「ぼくらの世界にサヨナラを」と言うフレーズが聞こえる

先日からロードショーされているザック・スナイダー監督の「ドーン・オブ・ザ・デッド」がずいぶんヒットしている。リメイク候補の作品が尽きたわけでもあるまいに、あのジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」をリメイクしたというのだからちょっとした驚きだ…

「ブラックラグーン」三巻

会社に良い様に利用された挙句、見捨てられたために反対に会社を見限りそのまま海賊になった、元商社マンのロック。女拳銃使いの通称「トゥーハンド」レヴィ、仕事にはシビアだが何やら裏のありそうな船長、ハイテクエンジニアでロックと共通項を持っている…

精霊がいっぱい!/ハーリィ・タートルダブ

この世が科学でなく魔法で動いていたらどうだろう? 社会は魔法が生んだ産業に頼っていて、電話も車も、ネットワークですら魔法の力で動いている。しかし我々の技術や文明がその対価である廃棄物に悩まされるのなら、魔法と言う技術もやはりゴミを生み出すの…

怖くないかも知れない話

あまり怖い話ではないのだが、書いてみよう。 中学の頃陸上部に入った私は、部活が面白くて仕方なかった。走る事に目覚めてしまったのか、下級生があがって良いぞと声を掛けられても、何となく上級生たちと遅くまで練習を続けてしまう事が良くあった。別に強…

姉飼/遠藤徹

amazon:姉飼ホラーが読みたくなったので、書店で探してみた。 境界小説なんて言い方が出てきたのはいつの事なんだろう。確かにSFにせよ何にせよ、ジャンルが定義されづらいものが多くなった。 しかしその境界小説と言う呼び名は新聞やマスコミがローリング…

日常

なんだか作りこみすぎた事ばかり書いてるから(その割にパフォーマンスがあがらない)ブログ毎日書けないんだなあ。 などと言うとこわい番頭はんにいじめられちゃうので日記と書評を交互にしよう、とか思った。 冷却剤を買った。 私は関節が少し悪くて、今ま…

ウォー・デイ/W・ストリーバー, J・W・クネトカ

amazon:ウォー・デイ私は幼い頃、この世界は滅ぶのだと思っていた。 自分が生まれる前から二つの「陣営」が反目しあう世界。双方が世界を十数回も灰燼に帰する事が出来るほど、恐ろしい兵器を持っている事実。世界を知り始めると、それは笑ってしまうほど空々し…

SFが読みたい2004

早川書房の「SFが読みたい!2004年度版」を買う。 いまさら石川喬司の有名な文章からSF作家分布図を出さなくても、と思う。しかも表一にもでてる。苦笑しながら読む。 新世代作家座談会がおもしろかった。どうにもストレートな物言いをする人たちだな。…

バカって言うな!

バカと言われるのが嫌いだ。 そんなもの誰だって好きじゃないと思われることだろう。 自分からバカだなと悔やむ事は誰でもあるだろうが、人間関係で失敗したり何か大事な事をしくじってバカと罵られることなんて、社会人にはめったにある事ではない。 しかし…

SFとはサイエンス・ファンタシーの略である

最近ネット通販を良く使う。もちろん本の話である。 ここで買っただの読んだだの言っている本は、たいていBOOKOFFかAmazonの通販だ。ときどき駅の売店でも買う。 Amazonは古書も取り扱ってくれるので、ちょっと高い本とか懐かしめの本も手に入るのが…

怠惰な日記

ここ最近アクセス数が日に40件ばかりを数える。 更新もしてないのに覗きに来てくれる方が多いのだと良い方向へ考えております。 閲覧してくださる方々には深く感謝致します。 しかし隙間が開いちゃうと書く事を忘れて行ってしまうものですね。どなたかにト…

ハリウッドは世界に夢を見せる装置か

私はアクションが好きだ。 ここで言うアクションとはいわゆる映画的なものである。例をあげて言えばマトリックスだのタランティーノだのといった、まあ見る人が見ればしらけた表情にそっぽを向き、片眉上げて肩を竦められそうなたぐいのものだ。 私にとって…

アルマゲドン、ディープインパクトそして

隕石が降ってパニック物のパニック映画を見聞きすると必ず思い出すのが「メテオ」。ショーンコネリーがまだ女ったらしっぽいことをさせられていたな。 隕石物のセオリーは踏襲されていて衛星上の核ミサイルで迎撃とか隕石が何故かピンポイントで都市に命中とか…

消えたSF[読書]

と言っても消失テーマのSFの話ではないのです。 MediHenさんとシジジイさんが話しているのがうらやましくて、混ざろうと思ってああだこうだ書いていたら入力したものが消えてしまったのです。なぜだ! ああ、あんなにすばらしい事が書けたのに!!(嘘です…