RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ひぐらしのなく頃に 〜You〜

次こそは間違えないよ。こんな事になってしまってごめんなさい。今度こそ絶対に。絶対に間違えないから。歌声は哀しく響く。次はもうないとわかっているのに。チャンスは失われたとわかっているのに。狂気に蝕まれてしまった涙が、すべてをやり直したいと流…

虫けら

きっとおれって、虫じゃないか? グレゴール・ザムザだとは言わないけれど。そんな格好いいものか。そうそう、そう、虫以下だよ。いつもむなしく思いながらマッチを摺る、あの明るく静かな喫煙室で細巻きをくゆらしているとわかるよ。音をさえぎる分厚いガラ…

愚か 続き

”愛してその人を得ることは最上である。愛してその人を失うことはその次によい”ウイリアム・メイクピース・サッカレー 作家 1811-1863http://homepage1.nifty.com/ta/sft/thacker.htmこの言葉、嫌いなんである。サッカレーは虚栄の市とか読んだかな、くらい…

自業自得、自縄自縛

おのれの愚かさで失敗する、なんて事はよくある。たいていはそれを刈り取る事になるわけだが、愚かな者はさらにそれを発展させてしまう。発展と言うか崩壊と言うか、いずれにしろ事態はさらに悪化し、みずから馬鹿な事と嘲いたくなる事になる。愚かな事をも…

強張り

たかだか2ミリほどの深さでは、大きな血管まで届く事がないので、人間の体にそれほどのダメージはない。特に鋭い物で作った傷口では垂れるほど血があふれれば、止血作用が早く現れるから、逆に血が流れにくい。いつもそれではつまらないので、時にはえぐり…

あたたかい/ロバート・シェクリイ

amazon:「人間の手がまだ触れない」所収 この作品が好きだ。何とかしてこのお話の事を紹介したい、何を感じたかを書きたいと思うのだが、どう書いても埒の明かない読書感想文にしかならない。まあ、作品の初出が1953年、それから本邦ハヤカワSF文庫で1985年…

歯噛み

切歯扼腕と言う言葉はただ残念だという表現の言葉じゃない。それは歯噛みするほど悔しい、ということだ。自分の腕を赤あざができるほど握り締め、爪を食い込ませる。奥歯をきしませ、食いしばっていると頭の中が真っ白になっていく。自分が憎しみで埋まって…