RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

爪噛む癖を

爪噛んで疎ましく思う夏の空 鉄塔臨む窓辺に座る 空を見て聞こえ来るのは鳥の声 ISSは何処にありや コーヒーを飲んでは深く息をつき 窓辺そよいで涼風(すずかぜ)の吹く 太陽を浴びて漂う衛星の 想像すれば宇宙(そら)を見ている

自己顕示欲

秒針の笑いさざめく壁時計 文字盤見れば今日は終わりぬ 自己顕示見知らぬ明日へ問いかける 私を知ってくれませんかと 足元を照らす路傍の街灯よ 我が影共に歩む深夜を

呪文よ世界を覆せ

呪文よ世界を覆せ - ニコ・ニコルソン / 第1首 後輩の煙草を灯す手の内で 鳴けない蝉がジジっと焦げた① | 月マガ基地 [ https://comic-days.com/episode/14079602755592959460 ] 三十一文字が面白くなるマンガが、また世に出た。売れないお笑い芸人は短歌の…

ライターとかしていたあの頃

二十歳の前後は、けっこう記憶があやふやで。確か十七あたりから、ライターとか編集をさせてくれた個人事務所の仕事をもらっていた。まだ実家住まいで、仕事が始まると泊まり込みになるので、いろいろと準備して向かったものである。 その中で特に気をつけた…

五月の夜

放哉の句集など読み耽る夜 庵結んで生きられたなら 雨のたび肌焼く日射し思い出し 夏を迎える五月の夜は 眠剤を使わずに済む夜更けには このまま死にたいと願います

歌のフレーズ耳鳴りの音

指先にまとわりついた香煙の 我が呟きはタバコの煙 明日のためパン1斤を購えば 彼方に消える鈍色燕 誰も皆特別になどなれないと 歌のフレーズ耳鳴りの音

ほんとは私が疎ましいだけ

睨んでもスマホに短歌(うた)は浮かばない雨降りやまぬため息混じり 投稿はネットの海に流れ去り俯いている雨降りの日に 雨降りを疎ましいぞと罵って ほんとは私が疎ましいだけ

始まりもあれば終わりもあるぞ

コーヒーのインスタントの瓶振れば 枯れた音して風よ吹き行け 白湯注ぎ熱きコップの縁に触れ 推敲してる宵の口だよ 茶飲みつつ宙を眺めて息を吐く 始まりもあれば終わりもあるぞ

虎の威を借り勝ち誇るなと

自分から得たわけでなし実績の 虎の威を借り勝ち誇るなと ネットでは言い負かさんと睨みつけ お前の論理何の理がある 哀れなり人に対して無礼言う オーロラの下埋もれていろ

偽物は偽物らしく生きて行け

偽物は偽物らしく生きて行け 街角に立つ選挙ポスター 時を経て我の心も弱くなり 朝日に溶けるアイスクリーム 本棚に窓辺の光差し込めば 目覚ましの鳴る今朝の始まり

小説とライトノベルに分ける理由

Twitterで、SF作家の高千穂遥先生がライトノベルを小説と分けるのはいかなる理由か?とポストされていたので、新規のジャンルでは?と提示してみた。 しかし先生のお答えは違っていて、ラノベにはSFもファンタシーも時代劇も学園ものさえある、小説とラノベ…

初夏の風

ニコチンのいと苦きさま思い出し するり鼻先初夏の風吹く 神仏を信心せよと手紙くる 母の心が疎ましい日に ふと目覚め時計見やれば朝の五時 我が側寝にはいずれも居らず

振替休日

霧深し辿る我が道行く末に ため息落とし煙草吸いたし 白昼夢尾羽打ち枯らし空掴む そんな午睡の床で泣いてる 黙々と飯を食べつつ箸を見る 凪の海辺のオール漕ぐ船

なにかみた

得意だと言いたい程度に口ずさむ そんな短歌は詠めたことない 歌会や結社会合参加して 詠めたらきっと上手くなるのに スランプのプレッシャーなど押し退けて 詠みたいものと白き壁見る 我が短歌(うた)を見ゆる人あり熱望す 褒めてくれろと低く呟く

ゴールデンウィーク後半戦の短歌

黄金と言われし休暇五月晴れ 感じる疎外眠たき午後よ テレビでは渋滞もはや恒例と どこで切っても同じ顔する 独りでは寂しくないか母問えば 我の生きるを寂しと答え

短歌のこと

カアテンを揺すってよぎる初夏の風 下し賜る煙草は苦く 初夏の夕薄いコーヒー飲む窓辺 流れのままに風は吹き行く 時おりは死を望みさえしたものを 今日の夕飯何食べようか #短歌 #tanka