RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

品性

モラルのない者がきらいだ。


最近建築現場や、さまざまな肉体労働の現場で働くようになった。
そう言う場に行くと、目にする事がある。
汚い言動というか、眉をひそめるような事だ。
それはその人の育った環境や社会的なものにも左右されるのだろうが、
基本的に精神的な問題、モラルの問題だと思う。
先日、小説教室でよく話すk君と飲んでいる時になぜか、そのような話になった。

彼も、故あって肉体労働をする機会が増えたのだが、
そうした労働者の間にいると彼らのモラルのなさに辟易するという。
個々人はそれぞれ、特に悪い人間ではない。
人へ配慮をしたり逆に良い人である事も少なくない。
そうした事とは関係なく、悪意なくおこなう行動が驚くほど汚いのだ。
そばにいてそれを見る事が、ひどく苦痛だ。


だがそれは顕著であるから感じられるに過ぎないのかもしれない。
彼らがそれを露わにしやすいだけで、人はそう言う部分を持っているのだろう。
しかし、だからこそ慎むべきなのに。


喫煙者がルールを守らずタバコを吸っているのを見る時。
料金不足を知りながら、自動改札を抜け出る人。
妙に攻撃的な、汚い言葉を好んで使う者。
貶めるべきでないものを、敢えて貶めて笑う分別のないもの。
すべてが不快で、腹が立つ。


モラルを持たない者は、本当に汚い。
皆そうした差別的な事を口にすべきではないと思うのか、それとも
言わずもがなであるからなのか、あからさまに語られる事はないが
底辺、品性下劣と指差してもいいように思うのだ。


だからそこから抜け出て「まともな」人々と話す時、社会的な充足感を覚える。
k君は「それ、わかりますねえ」と言ってくれた。