RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

2010-01-01から1年間の記事一覧

浅き眠りにて

浅き寝に見知らぬ人の夢をみる息苦しさを覚えた距離は

愚かしさとは

無表情につぶやく言葉はまるで鈍色刃物だよ バカは死ね

いつからか知らずくせつく独り言空に向かいて寂しいという

春の日差しは

倦むばかり明るき外眺め濃いブラックコーヒー飲む昼下がり

ひとりの部屋は

会いたいと言葉を飲んで空見れば疲れすぎてる望月のころ

春の陽

一人座り飲むコーヒー苦すぎる話す間もなく君と別れて 背中眺めたつまらない気分すら君の笑顔は少し救うね

暗い朝に

さめざめと泣いた気がして頬ふれる起き抜けの肌荒い感触

たまゆら

胸元に薄紅の 貴方のかたちぞ残れり 唇に面映き 艶々の夜の香は今昔 徒らに時は流れ 便り無き花は枯れてゆく 言をなす人も無くに 水面にまたひとしずく 水色の玉響(たまゆら)ぞ 何故この身に幾度と 一人寝の寂しきに また衣を濡らす 文無きや文無きや 思い…

[意味はない]

投げ捨てる 殴りつけ壊した傘を 引き裂いたマフラーを 片そでのジャケットを 蓋の開いた汚いバッグを まだまだ足りはしない メガネも 毟りとった髪も 千切りきれない耳も へし折った中指も 愚かな自分も 性の衝動もいらないな こんなものああ、ごめんなさい…

春のあめ

雨音が我責め立てているようで耳ふさぎ臥す誰もいぬ部屋 一言を話す事なく日を過ごす言葉すらいま忘れていくか 傘なんかいらない濡れてゆくからいま君の声聞けたらいいのに

春待ちながら

葉の落ちた街路樹ふれた君がいて初めてわかる春が来た意味 暗い道を歯噛みして今歩く手探りしつつ目覚め待ちながら

ふゆのそら

路地裏の汚れ雪は溶け溜まり水何もない空の青映す 音もなく空往くものが過ぎ去れば 明るき日差し目眩むばかり いつもは暗し我が部屋もこの春の兆しの陽にカーテン透ける 明るき陽目を眇めあなたの事を思い出しては立ち尽くしてる

雲間より鈍く光れり狩猟月研ぎ澄ましたる針刺すごとく 幼き日狩猟月なる名を覚え今その由来忘れたり 冬

ファンタシー

暮れなずむ街に大きな月登るオレンジ色の黄昏通り 冴えて凍てつく海と空切り裂いて凶つごとみたいな月登る