諸君、私は箱根が好きだ。
諸君……私は箱根が好きだ。
諸君!私は箱根やあの地方が大好きだ!
箱根湯本が好きだ。
箱根ターンパイクが好きだ。
御殿場の温泉が好きだ。
路線バスで登り、十国峠から元箱根までの一時間を楽しむのが好きだ。
JR小田原駅から登山鉄道で揺られて箱根湯本に行くのも好きだ。
もちろん小田原城の動物園も好きだ。また行きたい。
小涌園が好きだ。
ユネッサンが好きだ。
御殿場のアウトレットにも行ってみたい。
強羅からのケーブルカーも好きだ。
もちろん大涌谷までのロープウェイも好きだ。
芦ノ湖の風に吹かれる遊覧船も好きだ。
そしていろいろな土産物屋を見て回るのも好きだ。
高原で 街道で
芦ノ湖畔で
霧の十国峠で 温泉で
湖上で ロープウェイの空中で
火山帯で 湿原で
この箱根で行われるありとあらゆる観光行動が大好きだ。
箱根湯本からゆっくりと進む登山鉄道の風景が好きだ。この時期の緑あふれる車窓が好きだ。もちろんスイッチバックで進む独特の進行なども好きだ。
箱根強羅公園を鑑賞して、ケーブルカーに乗り込むときなどもうたまらない。
ケーブルカーの終点からロープウェイに乗り込む時など胸がすくような気持ちだった。
気圧差で出来た霧を割いてロープウェイに乗っている時など、感動すら覚える。
大涌谷に着き、温泉で茹でた黒卵はたまらない味だ。
大涌谷の風に吹かれて少し肌寒く感じられた時など、もう最高だ。
せっかくの展望が雲に閉ざされてしまうのはとてもとても悲しいものだ。
路線バスの運行を間違えて、乗り換えるときの時間を無駄にしたという感覚は屈辱の極みだ。
諸君、私は観光を、地獄の様な観光を望んでいる。
諸君 私のブログ読んでくれている諸君。
君達は私に一体何を望んでいる?
更なる観光を望むか?
情け容赦のない贅を尽くした観光を望むか?
NAVITIMEやジョルダンの限りを尽くし検索しまくった嵐の様な観光を望むか?
『観光! 観光! 観光!』
よろしい、ならば観光だ。
私はは満身の力をこめて、今まさに立ち上がろうとする身障者だ。
だがこの暗い闇の底で10年もの間堪え続けてきた私にはただの観光ではもはや足りない!!
大観光を!!
一心不乱の大観光を!!
私ははわずかに一人 介添もいない身障者に過ぎない。
だがそれを成し遂げようと私は考えている。
ならばそれは栄光の思いとなる。
私を忘却の彼方へと追いやり、眠りこけている身体を叩き起こそう。
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう。
私に勝利の味を思い出させてやる。
私の杖の音を思い出させてやる。
天と地のはざまを私の哲学で満たしてやる。
全財布発動開始 ばんりたかひろ始動
目標、箱根大涌谷!!
第二次ゼーレーヴェ(あしか)作戦、状況を開始せよ。
征くぞ、諸君。