RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

ぱにぽにだっしゅ

何というか、ちょっと表現しようがないんだけれど。
非常に作画レベルが高く、よく動いている完成度の高い作品だ。しかし最近のデジタライズアニメにそう言う褒め言葉はふさわしいのか良くわからない。


学園を舞台にした「OH!スーパーミルクちゃん」系のギャグアニメ、と言ったらいいんだろうか。あ、ミルクちゃん自体良く見てないな。
アニメやコミックのパロディーが其処此処で出てくるが、一瞬の表現なので判らないこともよくある。なぜか舞台が書割であったりスタジオであったりするので、作品自体TVドラマのパロディーでもあるのかもしれない。作風として「少女革命ウテナ」や久世光彦の「ムー一族」のような感じ。
各話のタイトルはすべて格言で統一されているが、それが内容にどう関係があるのかまったくわからない。何かしら意味があるんだろう。
と言ってギャグアニメで「堅忍不抜」とか言われても困るのだが。
また壁や黒板にある落書きや張り紙がかなり面白い。アニメーターや作画監督の趣味もあるのだろうが、えらくマニアックなことが書いてあったりして見逃せない。見逃せないと言っても、録画してスローで見直さないとわからないたぐいなので始末に負えない。
原作はコミックのようだが未見なので同じようなものかは判らない。

どうも作品設定がわからないのだが、そうした事は内容、つまり面白いかどうかにはあまり関係ない。つまるところ、情報量は多いし、大変おもしろいけれど見た後に爽やかなくらい何も残らないと言うアニメ。
評価に困る不思議なアニメだ。
オープニング曲の「黄色いバカンス」はオーソドックスなグループサウンズで、これは聴いたことない人には新しいのだろうなあ、とおもう。非常にパロディックな作風にあっている。

退屈している人、マニアックなパロディが欲しい人にオススメ。