RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

やっぱり

本とか創作にまつわる事書かないとだめなんだな。
ここしばらくのアクセス数が物語っているのは、そういうことかも。
飽きられたのなら、妥当な数字かも知れないと思ってみたり。

しばらく前に千葉真市主演の角川版戦国自衛隊を観る機会があった。
サニー千葉が演じる伊庭三尉はちょっと無骨すぎるし、他の重要なキャラクターの役回りもかなり変更されているために原作通りを至上とする観客には合わない。
私もどちらかと言えばそういう観客なのだが、書き換えられてしまったストーリーにも良さがあるモノだと思わされた。
端的に言えば、昔観た印象とは違って物語に静かな雰囲気を感じたのだ。
まあ、画面では自衛隊員たちがサムライ相手に必死でドンパチやっているので、これは個人的な感傷が多分にあるのだが。
なぜ静かな雰囲気を感じるのかと言えば、それは彼らが必死の抵抗空しく、皆死んでしまうその構図によるのだと思う。
同盟者だった長尾景虎軍が叛旗を翻して攻め寄せる物語の終盤、近代火器に物を言わせていた自衛隊は敵の人海戦術に仲間を次々と失い、廃寺の妙蓮寺に追い詰められてしまう。言うまでもなくこれが本能寺で、最後には全員が死んでしまうのだが、このシーンがなぜこんなにも印象に残るかと言えば、大勢の騎馬武者たちがそれを眺めているにもかかわらず、あまりにも静かだからなのだ。
このシーンは昼間であり、火も燃えているというのに、その光と誰一人声を発しようとしない静けさがそう感じさせるのだと思う。その静かさは無常の空しさなのだろう。
この映画、あまりにも角川的と感じていて今まで良く観返しもしなかったがここで反省した次第。



で、続戦国自衛隊が実は好きなんです。
作者は田辺節雄。望月三起也のアシスタントから出た人で、望月アクションを踏襲している。戦国自衛隊もコミカライズしているのだが、この人の伊庭三尉は小説のイメージが強い。SF作品のコミカライズもけっこうやっていて、矢野徹先生の地球0年も描いている。
お気に入りの漫画家であります。

で、肝心の漫画作品なんだけれど。
舞台考証も自衛隊の描写も良く描けています。ちょっと思い切りが良すぎる主人公、これが島左近というかっこよさ。前作にもきちんとつながるところに、わくわくとします。
いわゆる二次創作って事になるのでしょうが、この作品くらい完成度を持てると文句は言えないのではないでしょうか。
調べたら最近ネットショップで売ってるんですね。手軽に安く買えるのはよいですね。
私は手で持って読みたい派なので本探していますけど、コンビニで買えるのも良かった。