RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

何のために

さっきまでぴくりともしなかった腹が、何の拍子か鳴った。
食べたいという欲求のないまま、空腹を感じてものを口に押し込みたくなるのだ。
食欲はほぼない。けれど唾液は出てくるし、つらいようなだるいような、おかしな感覚は支配を始める。
もちろん味を感じないわけではないから、食べ物を押し込めばさらにひもじさが刺激される。けれど、そのさなかでも食欲は弱く、このつらさがなくなれば何も食べたくなくなるのだろうと考えている。
だから少し口にするだけで、少し満足すれば、あとはどうでもよくなってしまうのだった。

何のために食べるのか。私は自問自答する。
この偏頭痛と身を絞るようなつらさのためか。
時々感じる、息を止めたままいつまでもいられるような…そんな虚無感のためか。
生きていくのは何のためか分からなくなる事が、恐ろしい事だとついこの間まで思っていたのに。
私は何のために食べ、何のために生きるのか。