RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

雑居時代と銀河乞食軍団

去る6月6日、野田昌宏先生が亡くなられた。
野田昌宏宇宙軍大元帥。作家としてもファンダムにしても、筋金入りの方だったと思う。
私はSF大会で遠目から窺ったり著作を読むくらいではあったけれど、その熱はわかる。

ハヤカワSFの「銀河乞食軍団」は発刊当初、続巻が待ち遠しい作品だった。「キャベツ畑でつかまえて」表紙は、アダムスキー型UFOとガチャピンが加藤直之先生の絵が楽しかったものだ。
「銀河乞食軍団」1巻だったか2巻だったか、ロケ松の自動販売機での食事シーンは今でもはっきりと覚えている。
懐かしい記憶だ。

氷室冴子先生の作品で初めて読んだのは「雑居時代」だった。
当時は少女漫画やコバルト文庫にはまりこんでいたから、設定とキャラクター設計に、共感や愛着を強く感じたものだった。「なんて素敵にジャパネスク」もおもしろかった。
亡くなったという記事をみると、この人たちもいなくなってしまったのか、そういう思いがする。


「キャベツ畑でつかまえて」の後書きで、テレワークの名物社員さんが亡くなった時の気持ちを野田さんは書いていた。あのときの気持ちを思い出します。

ご冥福をお祈りします。