RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

首都圏外郭放水路自由見学会

11月15日に、首都圏外郭放水路自由見学会に参加する機会があった。
これは、あふれそうになった中小河川の洪水を取り込み、トンネルを通して江戸川に流すという洪水防止施設なのだそうだ。
普通は平日に予約を入れないと見学できないそうで、なかなか得られない機会に埼玉まで行って来た。

首都圏外郭放水路について

この首都圏外郭放水路については、上のリンクから江戸川河川事務所のページを見てもらえばわかるのだが、とにかくスケールが大きい。
水を取り込む直径30m深さ60mの5本の大きな立坑、6.3kmに延びる直径10mの地底トンネル、重量500トンの柱が59本もそびえるマンモス水槽、そして毎秒200tの水を排水する14000馬力タービン……。 これでもかというくらいに数字を並べ立てていると、期待が高まってくる。


当日は都内まで出た後つくばエキスプレスを利用したのだが、横浜から埼玉は遠かった。
夕方から別の用事もあったため昼ごはんもすっ飛ばし、2時間ほどかかってようやく最寄り駅の南桜井へ。
着いてみると閑散とした駅前ロータリー…のはずが、現地へのシャトルバス乗り場は大混雑。
乗り切れずにバスは行ってしまうため、タクシーを奪い合う光景も見られた。
ようやく来たバスに、10分くらいだからと職員に言われて定員の3割り増しくらいが押し込められ、足は踏まれるは頭には両隣の肘がぶつかるは、散々の目に合いながら到着。
ようやく着いてみると、見学会と同時開催の彩龍(さいりゅう)の川まつりが行われて、地域住民の方がフリーマーケットなどを楽しんでいた。

大変な賑わいで、けっこう放水路に入れるまでかかるかも、と危惧していたけれど心配するほどではなかった。
放水路の地下水槽に下りるまで、けっこう急な階段を足早に下って行く。まるで遊園地のアトラクションだ。 だが、壁に書いてある地下何メートル、と言う事務的な指標がそう言うものとは違う雰囲気を盛り上げる。

ようやく下りると、そこは地下なのかと思うほど広かった。
頭上を覆われているところ特有の、うわんと言うような篭った音が聞こえる。
それは人の声であったりスピーカーから流れる音楽であったりするのだが、あまりに広いので反響はぼやけて、単なる音としか認識できない。
天井にライトはあるけれど、広すぎて光は隅々に届かない。だからしっかりと視点を据えないとすぐに視界がぼやける。興奮してつい、「いあ! しゅぶにぐらす!」とか、つぶやきたくなってしまう。 けれど地下神殿などと評されているこの場所に、もし一人で立つ事になったら、と想像するとじわじわと怖くなった。
本当に何かが現れそうな、深い洞窟に閉じ込められるような。


今回現場で撮った画像を以下に公開します。関係あるのやないのも、ごちゃごちゃですがよろしければどうぞ。
携帯のカメラなので、画質的にはちょっと問題ありです。


首都圏外郭放水路