RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

風邪をひく

特に言う事も無い風邪をひく。
後頭部が重く関節が痛み、鼻水が垂れて涙が出る。
鼻のかみすぎで鼻の下がガサガサだ。
熱は高くないけれど布団に入っていると、手足が熱くて気分が悪くなる。
かといってめくっていると寒い。なので、足を片方出したりいれたりする。


音楽は聞きたくない、テレビも見たくない。
薬を飲み、静かな部屋に一人で寝ていると急に天井が高くなる。
天井の隅がみるみる近づいてくる。
まっすぐ寝ていたはずなのに、傾いている気がして仕方が無い。
眩暈がするのでうつ伏せて目を瞑り、枕の下に手を差し込む。



冷たい感触を楽しんでいると、耳の奥で鼓動の音が轟き始める。
不安を煽りたてるように、鼓動は段々大きくなる。
耳の裏、首の下、胸の内。音は反射して共鳴して、最後に全身から鳴り響く。


つらいんだと訴える相手もいない部屋で。
鼓動が少しでも静まればいいのに。そう思いながら眠りにつく。