私のペンネーム遍歴は
飛鳥貴弘→あすかたかひろ→↓→ばんりたかひろ
るならんだ→珍小鳥(サブ垢)
というもので、あすかたかひろの名乗りが一番長い。
逆にばんりの名乗りは、前の彼女があすかたかひろなんてだっせえペネームつけてんなよ、みたいなこと言ったので、じゃあなんか良いのある?と投げたら、こんなの良いんじゃないと出してきた名前なのである。万里貴弘がホントだが、漢字はなんかやっぱりやめたほうが良いんじゃないの、という忠告で使わなくなった。
そして、最近気づいて愕然とした。
離縁した父の名前がたかひろ、だったのだ。
ひらがなではもちろんないのだが、ペンネームを考える頃から気づいても良いものを、なぜあんなに憎しみの対象としていたはずなのに。
なんでだろう。
どこかの街で窃盗で捕まった、という話を以前に母から聞いた。家族と別れ、年老いて窃盗に手を染めるとは、きっと物悲しいものが胸中にあるのだろうと思うが、離婚という寂しさは自分でも十分見知っているから、そこだけはわかるつもりではある。だがそれを癒やしてやるどころか、今も憎しみは去らない。
それどころかペンネームのことを考えるたび、もうやめようかな、いっそばんりだけにしようか、などと荒っぽい事を考えてしまう。
うん。ばんり。いいじゃないか。どうせ名前など自分の思いだけなのだ。付けた側の期待になど答えられはしない。
それにもともと期待などされてもいないのだ。
そんなわけでこれから私のペンネームは 万里(ばんり)です。書き分けが必要なときには漢字で書くでしょう。
VIVA ばんり !