表題はSCP財団にちなむ。
これはホラー、SF系同人である人が立ち上げた、誰でも参加できる創作型都市伝説をまとめたものなのだが、とても興味深い成り立ちをしている。
SCPは固有名でなく、普通の人間が想像し得なかった怪奇(ここではそう呼ぶ)を確保(Secure)し、収容施設へ保存(Contain)し、保護(Protectという名の監禁)を行う、財団を名乗る集団である。
詳しく言えば謎の集団なので是非リンクを読んでいただきたいのだが、いろいろと人類存続のために事業を行っているようすである。
この基本ストーリーを読んだ時、二十年以上に友達と話した事を思い出していた。
彼と飲んで深夜タクシーに乗った時、こう言われた。
彼「クトゥルフって何らかの情報体を構成すんじゃない?」
俺「情報って…」
彼「信仰でもパソコンプログラムだって同じような捉え方するでしょ?邪神が狂気を呼ぶのはキチガイじみた情報を、無理やり脳にインプラントさせるからかもなあ、って考えてた」
俺「それな」
時は昔、まだ二十歳をいくらも過ぎていない頃のお話である。