”これまで街でそういう人を見かけても何とも思わなかった。「じゃまだ」とか「こんなとこを歩くな」とかいう差別的なことを考えたことはないけど、積極的にそういう人を応/援したいとも思わなかった。たとえて言うなら背景に描かれたその他大勢の人、イラストでは細部が省略された人にすぎなかった。
でも違う。彼らはみんな生きた人間だ。彼らの一人となって僕はそのことを痛感した。”
第16話 8月分・その3
山本弘の闘病日記／山本弘 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054887203571
道行く人達を見て、ハッとさせられる言葉だ。私も誰かから見たら、モブキャラの一人、単に道を歩く人でしか無い、ということ。それは自分でも感じたことがある。
こんな身体になって、ようやく分かることなのだ。
私も誰かから見たら、単に道を歩くモブキャラなのだろうな。
