RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

減点主義的な社会構造と、それを否定する勢力のこと

 人はなぜ減点主義に陥ってしまうのだろうか。
考えれば戦前、明治維新あたりから、日本は減点主義的な教育指導が横行していたと思う。それはヨーロッパや北米などの教育姿勢が受け入れられたせいではないか。精神論の派閥が大きかった事も、深く関与していると思う。
間違えたらムチで尻を叩くなどの体罰的減点法、それが根強く残ったのが日本であるように思われてならない。
まあ、私が知らないだけで、おそらくはどこの国も、なのだろうが。
それではなぜ教育者や指導者たちは、減点法がすぐ効果を見いだせると思っていたのだろうか。そんなものは幻想に過ぎないのに。
いや、幻想であるからこそ、それはうまくいくし、教育的にも効果が上がると、思わせていたのだろう。もしかしたら、そうした人々が、自らそう信じていたのかも知れない。
だが、加点主義的教育では体罰は最も忌むべきものだ。そんなものは子供に恐怖を与えるだけで、教育ではない。
減点主義は、お前は他の子よりも劣っている、才能などはない、努力することだけがお前をお前たらしめる。そして間違えれば容赦なくこのムチを叩きつける。そう、囁いているのだ。
 
だが、人格を曲げるような教育に価値はない。