ただ起きているだけでも疲れがたまり、それが取れないのはせつない。俺の身体はどうなってしまったのか。
でも、それを告げて慰めてくれる人はいない。一人とは、そうしたものだ。
でも、悲しくてやりきれない心があえぐ。水に沈みそうになりながら、口だけを危うく出しては息をするような感覚。
誰か助けてよ!僕を救ってよ!心の隅でシンジくんのようなつぶやきが漏れる。そしてしっかり生きて、それから死になさい、というミサトさんの声。
悲しくてやりきれない、という歌がある。切ない歌だ。聞いていると自然に涙があふれる。そして聞き終わると、嘆きながら一人で生きることはこんなに辛かったのだ、と恐れるきもちになる。生活ではなく、こころが、だ。
あの人と別れるにしても、もっといい方法があったのではないか。あの時自分が取ったことが全ての元凶なのだが。
恋などするものではない。愛など望むべきではない。
悲しくてやりきれない。生きていたくない。
それでも。生きていかざるを得ない。たった一人で。