私の母は老人パスを使っているのだが、先日無くしてしまった。交通費がどうしても必要だ、ということでお金を貸してほしいと連絡が来た。紛失なんだから、交換パスを発行してもらえるはずだ、と指摘すると考えていなかったらしく、区役所で相談するという。
なんだかモヤッとする気持ちで待っていたら交換パスは無事発行されたのだが、母親の言い分がおかしい。
「タダでバスや電車に乗れるのに、なくしたら損だものねえ」
そのセリフにちょっとショックで言葉がなかった。
お母さん、あなたそのパスを発行するのに2000円とか払ってるじゃないですか。ただじゃないんですよ、安いのは確かだけど、それでも支払って購入したパスだから、お金を平均的に分散させてるだけなんですよ。
そう言ったら、納得できないのか唸っていた。この世に対価のないものなど(殆ど)ない、というのに。
生存戦略、しましょうか。(古い?)
そういうわけなのでアマプラも使い倒してやりゃならんけえのう、という心の声に従いちょっと気になっていたトム・クルーズのオール・ユー・ニード・イズ・キル(字幕版)を観る。
宇宙から飛来してヨーロッパを席巻したエイリアンの侵攻を跳ね返すために、かろうじて助かってるイギリス、アメリカその他の軍がノルマンディー上陸ばりの強襲上陸を英仏海峡でやるんである。オーヴァーロード作戦かよ。Ddayかよ。作中では語られないけど、絶対意識している。
その戦闘中、ボスエイリアンの血を浴びて、トム・クルーズが、こちとらリゼロでもう慣れた(嘘です心が折れます)死に戻り能力を手に入れてしまうのだ。何度も死に戻りながら危機をクリアして行くのを見ると、ほんの少しのミスで全てが瓦解してしまうのを少しずつ、何回も死にながら先へ進めるクソゲーオブザイヤー級の覚えゲーって感じ。しかも間違えると先に死に戻り能力を持ってた女性兵士に殺されたりする。ひどい話だ。
もう作中でカウントしてほしいくらい死んでるわけである。
だからといって死ぬのがこわくないわけではない。でもなんか途中から痛くしないでね、っていいたくなるようなお気楽な死に様に感じるのはリゼロ見たからだろうか。
リゼロ見るとこわいんだよね…悲しいし。