Twitterで一智和智さんの漫画を読ませていただいていたが、本にまとまり現在二巻まで発売されている。
この主人公竜ヶ崎さんはリザードマン、つまりトカゲ人間なのである。興奮したり激昂するとオオトカゲの姿になったり、人間の見た目なのにしっぽが生えたりする、という変わった人間なのである（控えめな表現）
そして竜ヶ崎さんの脱皮した抜け殻を愛するど変態の遊上くんに、竜ヶ崎さんは恋しちゃうのである。変態だよ？抜け殻を集めて修復して興奮しちゃうんだよ？
それでも竜ヶ崎さんは遊上くんのど変態ぶりにドン引きしながら好きになっていっちゃうのである。愛というやつは強い。
遊上くんはど変態なのでいいとして、竜ヶ崎さんの純情と行動はスゴイなあ、と思わされる。もうすみずみまで見せても良い、なんて思ってるのだ。愛しているなあ。遊上くんもど変態（通算４度目）なりに竜ヶ崎さんを慮って、教室ではあまり馴れ馴れしくするのは…などと言ってみるのだが、竜ヶ崎さんはネクタイ直してあげたりしちゃうのだ。もう結婚しろよ。とか言ってみる。
個人的には32話の夢の話が好き。好きな人に寄り添いながら土に還るその日まで…泣けるわ。良かったよほんと。
で、ラブコメでまだまだイケるなって思ってたら新キャラが二人も出てきて、これはどうなるのかなって思わせる。途中から出てきてたアシナガバチはツッコミキャラだったのかと思ったら、最後に女王蜂的な人が…これは読んでいただきたいのだが、これまではTwitterで公開された話を繋ぐ形式だったと思うのだが、2巻以降はストーリー漫画に変化していくのかな？という感じがした。
Twitterでは一話が４～６ページと短いのでそれを繋ぐために色々と伏線を張ることが必要だった。このあとは短く区切るのではなく、数話で一巻を構成する方向になるのかと思う。
作風もあるだろうが、ストーリーも面白いので、そうなったらいいなあ、などと考えている。
一智先生の他の作品、「便利屋斎藤さん異世界に行く」も面白いのでおすすめしておく。こちらも感想を書きたいな。斎藤さんは自己投影してしまって、なかなか書けないんだが。
