私は菊地秀行作品が生まれるところから読んでいた。魔界都市〈新宿〉が刊行されてからずっと読んでいる。ソノラマ文庫他幾多の企画された文庫本の中で、著者デビューからみてきているのは、朝松健先生、夢枕獏先生くらいだ。
つまりは乱読であるのだが、菊池先生の場合エイリアンシリーズなど色々あるものを、拾い読みせず新刊が出れば必ず真っ先に購入し、特段主張はしないが熱心なファンであったと思う。
まあ、エイリアン魔獣境で居並ぶ作家連より一つ頭が抜け出たな、と思ったことは事実だ。大変な作家だ、目指すべき作品だと18歳の純真な(?)思い、その後も重篤な菊地秀行オタクになってしまったのだから。
風の名はアムネジアはジュブナイル作品として、素晴らしい作品だった。それはのちのヴァンパイアDにつながる哀愁とも重なっていく…
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