RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

しょせん

横浜でまた人体の不思議展が始まっている。
以前有楽町だったか新橋だったかでやった時には、並んで観に行った。
ササミの刺身みたいになったのとか、非常にこう、文章や言葉で表現すると悪趣味な状態にプラスチックで固定された人体が展示されている展覧会である。
非常に真面目な医学的な展覧会であり、献体した方もモデルとして製作した方にも頭が下がるのだが、観に行く方は物見遊山なわけで、感動とか荘厳とは縁遠い会場だった。はしゃいだ観客を見るたび、どう考えても衛生博覧会って見たことないけどこうだったんじゃないの? という疑問が湧いたものだ。
以前の時は同行者が恐ろしがっていたものの、背筋がゾクゾクする、なんて言いながら触っていたのを覚えている。

しょせん人間なんて死んでしまえばプラスティネーションでもしない限り、灰は灰に、塵は塵に還る。観賞目的としては違うけれど、それを感じさせてくれる展覧会だと思う。
また観に行こうかな。

そう言えばあの時買ったCD-ROM、まだ開封していない。