年末に、ある展覧会の広告で見たオブジェが忘れられなくて、少し調べた。
磁性流体と言う工業製品を利用した、とても不思議なものだった。
滑らかに、誰の手も借りず姿を変える彫刻、とでも言えばいいのだろうか。
もともとは、コンピュータであるとか、スピーカーであるとか工業製品の制御──と言っても何をどう制御しているのかはさっぱりなのだが──に使われるものらしい。
名前の通り、磁気を利用する物体である。想像するなら、砂鉄をマグネットで動かした時の滑らかさをなぞらえてみるといい。
けれど素材に水や油などを利用するため、この芸術はあまりにもすべらかでありすぎる。
生きている、というのは陳腐であるにしても。
これは観てもらわなくてはきっとわからないだろう。
リアルに観ることをお勧めする。
以下のリンクでムービーを鑑賞することも出来る。
