RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日常詠-八月をみる-

陽射し避け今日も暑いと真夏日の 温度計見て恨めしげにいう 蝉の声降る木漏れ日のその真上誰容赦なく太陽は照り 足元は溶け崩れたるアスファルト 踏む足裏に熱の伝わる ジッポーを鳴らし紫煙の壁を張る 熱中症を恐れじと言う 夕立に窓叩かれて覗きこむ 雨音…

明日は八月夏本番

夏なのである。ついに夏本番なのである。たかだか半年前は寒いと震え、厚いウールのセーターを着込んでいたのに、今日は熱中症アラート、危険な暑さと警告されるのである。 まあ、それはよい。ついに温室効果ガスのために気候変動が始まり、四季を楽しむこと…

日常詠-土産は思い出-

彼女との思い出つないだ人形は今なお棚で静かに座る 引っ越しをしたく思えど当てはなく 来年の夏生きておらねば つまらないひとときの夢弄び また放り出すつまらない日に

日常詠-コーヒー三首-

待ちかねて熱さをねだるコーヒーは 夏の暑さに汗吹き出して 揺らめかしか黒きエスプレッソのさざ波暮れる夏の宵なり 暮れ時に窓開け放ち蝉時雨 味わう苦味コーヒー啜る

恥ずかしい

基本的に過去の短歌とか日記は、何かないと読み返さない。読み返すと恥ずかしくなるぞ、と心が絶対拒絶するのだ。その絶許を越えて読み返してみると、昔の短歌は下手くそだなあ、と感じる。よく公開したな、と自分に問いたくなる。これは何の羞恥プレイなの…

人の歌集を読むのがキライ

人の歌集を読むのがキライです。タイトル通りだけど。なぜかというと、感情的になってしまうのです。 感情的に判断するのは悪いことではない、とか感情に寄せる作を感情で評価するのは間違いではない、とかいくつかあるのですが。 単になんだかモジモジして…

日常詠-夏空-

夕暮れの空一面に夏雲よ 紫煙くゆらし眺めたきもの どこからか聞こえ来るのは蝉時雨 そう言えば今日耳鳴りがない カアテンを閉める前には眺めやる 日の暮れ時のあの鉄塔を 夕暮れは静かに暮れる音もなく 寂しさを知る夢のごとくに

日常詠-すっからかんの素寒貧-

どこまでもすっからかんの素寒貧 熱帯夜には人知れず泣き 詠題に日常使いすぎたれば 吟行ゆくと言いたいけれど 吟行にせめて手近で行けるなら 何か見えるか思いは湧くか ふと思いあの子と行きたし吟行に そんな願望今はむなしく

眠たい金曜日

タイトル通り眠たいのです。しっかり六時間は寝てるんだけどな。夢で飛び起きたりしてるけど。そして眠気覚ましに創作など考えるわけですが、このスマホだけという劣悪環境ではホントになにも出来ない。小さなこの画面で、いったい何が出来るだろう。 その上…

日常詠-本日はゼロです-

カウンタを眺めるたびに感じてる 人知る我の何が好きかと 短歌(うた)を詠み思うよりよく出来たれば それは自分の力に非(あら)ず 短歌詠むと時間はとうに過ぎ去って 長い夏の日知らず暮れゆく 昼下がりカアテンを閉め唱えてる アブラケダブラ明日よ来るなと …

楢山節考

たびたび申し上げるが、私のいまの住居は高齢者グループホームである。障がい者も住める、とソーシャルワーカーに勧められてここに移ってきた。 シェアハウス形式なので他の部屋の生活はわからない。食事か何か用のあるときにばったり廊下で出会うくらいだ。…

メガネガネ

わたしは近視でありまして。使うメガネは近視用。 ですが老眼であるために、細かいものは鼻先に持ってこないと読めません。近視と老眼性遠視で相殺されるかと思ったけれど、そうは上手くいかない。 するとメガネは邪魔になる。 すぐ使う事もあるために、外し…

日常詠-夏の暑さを-

酷暑ひどくエレベータの中にいる 蒸した暑さにあわや倒れる 小説を一気呵成に書きたいが 小さなスマホはそれを拒んで 足元に転がるパソコン故障して むなしき年はまた過ぎ去りし パソコンを修理したくもそのための 当てにした金家賃に消えた

0コンマ2秒の憂鬱

最近ネットの記事で読んだのだが人間が何かを決定するときに、自由意思は0,2秒しか働かず、その後に逡巡したり迷うのはすでに決定されていることを、別の角度から見ているにすぎない、とあった。 つまりある決定に対して、それを覆すか進行させるかはその…

日常詠-路上にて-

路上にて獲物を捌くアフリカン 東京に住む者には非ず 鳩を狩るハンターならば街を出よ 都市はお前の狩り場ではない 共存を強いられるのは嫌なもの 俺はおまえが好きになれない

日常詠-朝の光に-

ベッドまで延びる朝日は目に染みて 幸せな夢を掻き消していく 食事摂るいまこの朝の食卓に 私のキライなモノのみ並ぶ 本当はもう少し寝ていたいのに 部屋の掃除をやらねばならぬ 熱きコーヒーを飲みたしこの朝に 心の隅を占めしあの夢

驚きすぎて

昨日驚きすぎたせいか、短歌を挙げるのをすっかり忘れていた。と、いうより作歌するのを忘れていた。いかんな。 だが、詠題がないと詠めない。そのなんというか、短歌が出てこないんです。インスピレーションや霊感などに頼るのは愚か、と前の彼女からさんざ…

吃驚キテ叩頭シ畏コミ申ス事

さっきブログのアクセスカウンタを何の気なしに見たら、アクセスが140あまりあって、びっくりした。つい先週アクセス100越えたよと、メールが来たばかりだったので、今月もそんなペースだろうな、と思っていたのです。 それが140。今までの十倍以上。うひい…

どうせ死んでしまうのになぜ今死んではいけないのか?

哲学者中島義道先生の本である。内容は特に難しい事は書かれていない。本を読める人であれば、理解に苦しむこともないだろう。 表題のとおり、死について考察された本である。おや、死だけではない。さまざまの、家族の事、旅の事、いろんなことが書いてある…

日常詠-七月のいかずちが指し示す-

暗き空静かに雨の降り始め 閃光を見ず雷(かみなり)響く 記憶のフラッシュバックが苦しくて 思い出すたび焼き払いたい いまここでいかずち浴びて死ねたなら 誰か祈りを捧げてくれるか 夕立は車道に激しく叩きつけ ヘッドライトに飛沫輝く 一時の勢いは減り止…

日常詠-信じられないかも知れないが-

密やかにそっと耳打ちされたとて 疑いの目でみる真実(まこと)かな 彼の人は地球は平面(たいら)と唱えてる 説得などは意味無きことよ 未確認飛行物体は事実ある 確認まではみな未確認 星々を超光速で往く舟に 乗れば望みもありはしないか

本棚を眺めて曰く。

引っ越しなどで、失った本がある。 大切にしていたつもりなのに、なぜだかなくしてしまったあの本。一万円はくだらない大部のファンタシー地名辞典とか、角川文庫版小松左京のシリーズとか。朝日ソノラマ海外シリーズはなかなか手に入らない。希覯本と言うわ…

日常詠-梅雨明ける-

窓際に座して梅雨明け空見ゆる いずこかに鳴く蝉の声する 熱気流れ夏が空気を押し分けた 香わしく吹く風を掴んだ 師にもつかずまるで素人そのままに 作る短歌(うた)知る人に感謝を 耳鳴りの止むこともなく薬飲む 死ぬその時も鳴り続けるか

心清らに

時に、思うのだが心清らかとはどのような状態を言うのだろうか?何か指標になる事象を持つのか? どうせ獣欲だの破廉恥でないとか、邪な心を持たぬだの卑劣な心情でないといった、いわゆる心の御花畑を指すのだろうな。 多面体の心には、隠れてすべてが存在…

七転八倒九尾の狐

などという漫画があったら読みたいのだが、実際はない。あったらいいな。 とはいえ、私は決定論者、正確には決定論的運命論者なのでこの世は我知ると同時に同数の関知できない事象がある、という立場をとっている。 こういうのはもうある、またはこれから出…

日常詠-特には何も-

飛び立てど人の手の暖かさ知り 福羅雀はいま舞い戻る 湯気の立つ白湯飲めばまたむなしくも 熱いコーヒー想う目覚めも 色白き裸のきみと横たわる 夢のようだと言いしあの頃 吾子のこと別れて久し思い出す いまは声さえ覚えておらぬ

日常詠-雨三首-

窓ガラス濡らし雨粒滴りて 耳鳴りに似る音を楽しむ 激しさに誘われつかの間窓開ける 雨を恨みに思うも憎し 染み渡る雨の匂いがこの部屋の 片隅までも凝っているか

日常詠

浮腫み(むくみ)とるタイツを脱いで生々し 我が皮膚を剥ぐ音にも似たる 偶然に昔の彼女見つけては SNSなぞ辞めてもよいか 生きるとは忘れることに他ならず 悟ったような言葉吐き捨て 床落とし慌ててレンズ眇めみる わたしの眼鏡不恰好なり

日常詠

閉めきった部屋に囁くエアコンの 空気の色はガソリンに似て 鉛色(えんしょく)の空憎み立つ鉄塔も 梅雨(ばいう)に濡れて怨嗟唱える 夢ならば醒めもしようと親友の 握り締めたる拳が震え

ラ・スペコラで

病例を写し採りたるパラフィンの モデル展示すラ・スペコラで 職人が腕の精髄表すは 十八世紀の解剖学よ 肋骨をひらく美人に魅せられて 解剖モデルいずこにありや ラ・スペコラにひっそりと居る蝋細工 解体された三美神とは 死を記す博物館内巡りゆく 愛おし…