引っ越しなどで、失った本がある。
大切にしていたつもりなのに、なぜだかなくしてしまったあの本。一万円はくだらない大部のファンタシー地名辞典とか、角川文庫版小松左京のシリーズとか。朝日ソノラマ海外シリーズはなかなか手に入らない。希覯本と言うわけではないが、発行部数が少ないのが痛い。中でもゼラズニィの影のジャックは買い直したはずなのに、なぜか見つからない。やはり引っ越しは自分で詰めないと、本を無くすなあ。まあ前回の引っ越しは、病に倒れながらしたので致し方もないのだが。
そんな事を思いながら本棚を眺める。
今も大事の本はある。ラ・スペコラの解剖モデル写真集や、亡き弟の単行本。感銘を受けたマンガや賞を取った小説。
脱皮のようにそれらを無くし続けながら、私はまた引っ越すのだろうか?
そんな感じです。