RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

楢山節考

たびたび申し上げるが、私のいまの住居は高齢者グループホームである。障がい者も住める、とソーシャルワーカーに勧められてここに移ってきた。

シェアハウス形式なので他の部屋の生活はわからない。食事か何か用のあるときにばったり廊下で出会うくらいだ。部屋から出る用事がなければ、職員などにも会わず生活できる。

だから私はその老人たちと、積極的に交わろうとは思わない。なぜか?

とにかく全員意地が悪い。いきなり(と他人には写る)激怒する人、延々と同じ話題を繰り返す人、その話の腰を折って会話に殴り込む人。自分がどういう人間であり何をしてきたか、話したくてたまらない人。私を無視している人。

アバーッ!

とにかく付き合いたいかと言われたら、絶許と返事するくらい、いやだ。80や90にもなって世話してくれる職員の陰口を叩き、老人たちで派閥をつくり、テレビは面白くない、あれはいやだこれはいやだ、早く食べたい、早く寝たい。そして他の老人をあげつらう。

入居して最初は少し愛想よくしてみたが、そのうちこんな人々と仲良くする義理はないと思い至った。それにどうせ放っておいても彼らは入れ替わるのだ。そんな人生の落日を眺めても仕方ないではないか?

そんなわけで、老人たちとは付き合わない、と決めているのです。

 

そんな感じです。