RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

ID4

ちょっと20日ばかり遅くなってしまったけど、アメリカ独立記念の月になったわけで。

それで、まあ見直さなきゃなーと思っていたインディペンデンス・デイを見直したわけです。

続編が作られるという記事が出てからけっこう経つので、その情報待ちでもあったわけですが。

私はこの大真面目に作られた映画が好きです。SF者としても現実をそれなりに知っている身としても、まあバカ映画にならなくてよかったねえ、と声をかけたいくらいには好きです。

ツッコミどころはとても多いのですが、この映画を観るとニーヴン&パーネルの「降伏の儀式」を思い出します。舞台装置がよく似通っていて、いろいろと面白いのです。

公開時から言われていた、なんで知能に劣る現地人の作った衛星ネットワークなんかを利用したのか、小型艦を配置してそっちでネットワークすりゃいいのに、とか月の4分の一もの質量を持つ母船が飛来したら重力変動でなにか起きるんじゃないのか、とか。

母艦から小型艦や戦闘機にエネルギー供給されているようだけど、小型艦と言えど24キロの船の大きさなんだから自前でそれくらい持てるだろ、とか。それはまあ縮退炉とか対消滅エンジン、もしくはブラックホール機関が小型化出来なくてバカでかいので、仕方なく母船で運用しているのかも知れない。その上無線送受信でエネルギー転送しているというのが不思議です。しかもそれだけ高出力を誇るのに、現地民の集中した都市を危険視したのかも知れないけど、近くへ寄ってそんなビームを撃たなくても、それよりそんな大出力の転送は大気やオゾン層に穴あいちゃうんじゃないか、とかシールドが硬すぎて核の一撃すら防いじゃうのはどういう理屈なのか、知りたくなります。なりませんか?

 

いろいろと、ここはそういう説明が必要だろうとか、SF者としては言いたいわけですが、そんな説明しても視聴者の大半はそんなものいらねえからスカッとさせてくれ、と言うでしょうね。

同じく映画のディープインパクトで、地球へ落ちてくる巨大彗星を破壊するために開発された宇宙船メサイアが実は、現実のオライオン計画というもので提唱された核爆発推進機を使っているのに、それには一言も触れないことを思い出させます。

まあそれはさておき、ID4はとてもアメリカっぽいけど世界人類の調和と共闘を歌い上げていて面白いなあと思います。

そしてまた、人類をてっとり早くまとめるのはやっぱり異星人の侵略なんだなあ、とも。そんな感じで。