標題、なんとも当ったり前である。アホか。
運動をするから疲れるのだ。私の場合は歩くことにまつわる幾つかの運動のせいなのだが。
サイクルペダル運動、ハーフスクワット、廊下を端から端まで2往復。これでもう歩きたくなくなってしまう。体力的にも衰えているのだ。主に下半身が。たとえば杖を使えば歩行には支障はないが、長時間は歩けない。
くやしい。なぜ俺がこんなことにならければならんのだ。若い頃横浜から実に磯子を超えて金沢文庫まで歩いた健脚が自慢だったのに。
とまあ心がグルグルするけど、仕方ない。なっちゃったものを返せ戻せというのは実に愚かなのだから。
リハビリも目標は立つが、これができたら元通り治るよ、というラインはないので取り敢えずここを目指そう、ということになる。なるのだが…今でも自分が不甲斐なく、相手が言ったことでむかっ腹が立つ記憶がある。
それは2015年夏の頃、だったろうか。私は両手杖でヒイヒイ言いながら駅前のポストに書類を投函しに行った。ようやくおわり、帰りはタクシーにしようかな、などと考えていたらいきなり肩を叩かれた。なんだあ!?と驚いて振り向くとランニングシャツに短パンのおっさんがスキップを踏んでいた。こわ!と思っていたらおっさんが言った。
「リハビリ真面目にやれば僕みたいに元気になれるよー」
おっさんはそれだけいうと元気に、駅に向かって歩きさった。なんだこれ…リハビリ行ってるわボケ!それでもこうなんじゃー!
そう叫びたかったのだが、叫べなかった。悔しかったし混乱も大きかった。
リハビリの辛さを知っているはずなのに、俺に向かってそれをいうか!そう言いたかった。
だからリハビリは嫌い。やらなくても良いならしたくない。でもそうは行かないのだ。