またぞろアマプラから。フランス産のゾンビ映画なのだが、だからなのかゾンビに壊滅させられたパリが~とか、立てこもった集団が仲違いして~みたいなお話ではない。男が一人深い眠りから目覚めると、世界はゾンビに乗っ取られていた…みたいな出だしで、まあそれは28日後とか古くはトリフィド時代にも捉えられたシチュエーションではある。
フランス映画だなーと思うのは一人アパルトマンに立てこもり、気持ちが落ち込むと打楽器奏者なのか放置されていたドラムを叩きまくったりするのである。その上カセットテープが結構重要なアイテムとして出てくる。ほしいなあカセットテープ。
バリエーションから言うと、ロメロ系でもバタリアン系でもない。主人公の内面を描いた映画なのだ。逃げてきた女性を誤射してから見る幻覚はきつい。
だいたいゾンビが出てきて乱闘とかないのである。エンディングの、ついに自分のアパルトマンにゾンビが乱入してきて、主人公が落下覚悟で向かいに立ち並ぶアパルトマンの屋根にフックを投げ、ようやく助かるが立ち並ぶ屋根と煙突を眺めて終わるという、ある意味投げっぱなしなのである。考えさせるオチもない。どうなるのか、というある種の不安だけが残るエンディングであった。
そういうことだから、タイトルはちょっと過激すぎません?サバイヴはしてるけど、他の部屋から、食料を集めたりしてるだけですよね。