会社でひそひそとそんな事を話す同僚の声が聞こえた。
おいおい、いったいいつの話をしているんだ。
マックィーンと言えばもう２５年も前に亡くなったじゃないか。
いい俳優だったのにな。「ゲッタウェイ」のポンプショットガンのアクションなんか渋かった。
息子か娘か？
俳優やってたのか？ そもそも息子か娘かがいたかすら、覚えてない。
マックィーンと言えば戦争モノとガンアクション、そして趣味でもあったレースモノが有名だ。
知名度ではタワーリング・インフェルノが突出しているけれど、その他はアクションを基調としたドラマを演じていた。
けれど、私が最も好きなのは「マックイーンの絶対の危機（ピンチ）」だ。
この当時はティーンエイジャーを題材にしたホラーやＳＦが大量生産されたので、若きマックィーンも主役抜擢されたのだが、これがまごうかたなきＢ級。
調べてみると日本では「大脱走｣公開の後、マックィーンがウケたので引っ張り出して公開したらしい。
ＴＶ放映時タイトル「人食いアメーバの恐怖」はかなりの人の心をわしづかみにしたらしく、検索するとこれでもかとばかりに見つかる。
この映画は特撮がどちらかと言えば荒いのだが、何故か目を捉えて離さない、そういうところのある映画だと思う。
１９８８年「ブロブ 宇宙からの不明物体」と言うタイトルでリメイクされた。時代の流れによりキーパースンはティーンエイジャーだが主人公は女性となっている。
ケンタッキー・フライド・ムービー辺りのパロディックな映画が流行った頃、映画のタイトルを忘れてしまったのだが、車椅子でレースを展開するというシチュエーションギャグをやったのはポール・ニューマンだったかスティーブ・マックィーンだったか。
そんな事を思い出してよく話を聞いてみると、メジロマックイーンが死んだと言う話題だった。
運なるかな命なるかな。もって瞑すべし。
