RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

ドロシィ殺し/作:小林泰三

表題について、読書メーターとかやってないので、ブログで感想を書くことにする。

 

「ええ!?あの有名な読書メーターをやってないの?」

うん、今まで必要がなかったからね。それに読書感想文を書くのが、僕は苦手なんだ。

「じゃあ、何が得意なの?…でもまあ、そこのところはいいや。それで、この本…ドロシィ殺し、だっけ?どんなお話なの?」

主人公はオズの魔法使いの世界に迷い込んでしまうんだ。ちなみに姿形は蜥蜴だよ。そしてブリキの樵やライオンや案山子と旅をする女の子、ドロシィに出会う。

「ふーん。オズの魔法使いってよく知らないんだけど、物語は面白そうだね!」

実際引き込まれるように面白いよ。オズの魔法使いは映画でも小説でも体験できるから、君も読んだ方がなお、面白いんじゃないかな。

「それで、ドロシィはなぜ殺されちゃうの?」

核心をついてくるね、蜥蜴のくせに。そこのところは秘密だ。

「まだ読んでないの?」

うるさい。読むたびに邪魔が入って読書を続けられない苦労なんか、君にはわからないだろうさ!

「うん、わからないけど、早く読んだほうがいいと思うよ」

君は時々痛いところをついてくるな。重々わかってるよ。けど、このお話はとても面白くって、まるでスルメみたいな味わいの物語なんだよ。

「スルメって海産物でしょ。海産物ってよく知らないけど。おいしいの?」

ああ美味しい。残念だね、君が味わえなくって。

「他に食べるものはいっぱいあるから、それ一つくらいは食べなくてもいいかな?」

お前それ言っちゃおしまいだろ!

取り敢えず読んだらまた教えてあげよう。この物語なら、君も読みたくなるような感想文を書ける気がするよ。

「本当?でもそれは作者さんに伝えるべきじゃないかな。僕みたいな蜥蜴じゃなくて」

そのとおりです。