RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

意味?そんなものは、この世にはない

本を読む時、とても納得する言葉があると、それを突き詰めてしまう傾向がある。

前々から考えていたのだが、明快な答えがあると、それを眺め回してじっくりと鑑賞する癖だからだ。

例えばこんな気づきを与えてくれた小説があった。

ja.wikipedia.org

入院中、暇なのでついつい何度も何度も、読みふけってしまう。スルメイカのごとく、ガシガシ噛んでは旨味が出てくるので、飽きが来なかった。

主人公の考え方は自分がちっぽけな、しかし世界と相克する情念の男として描かれている。

まあ、そのへんはリンク先で読んでもらえるとありがたいのだが、とても影響されて、自分が納得できる事が多かった。

 

まあだいたい人生なるものには意味がない、同じく世界に意味はない。何が大事なのかと言えば、それは自他共に与えられる価値だという。

価値があるから人は己の、また他者の人生を大事にする。

価値がないことも一種の価値だと言える。ただ言えるのは、誇りと名誉を持って、価値をかざすことに意味があるのだ。

 

私は私の人生に意味を持つと思っていたけれど、それはちょっとした勘違いで、意味を価値に置き換えても十分機能することを知った。

そうなのだ。誰もその価値を考慮しなくても、自らの価値を貶めることはないのだ。生きていくにはそれで十分なのだ。

 

とか言いながら、そこまで悟れないよ。だめだねえ。