RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

人生なんて汚泥のようなものだ

タイトルからひどいが、もっとひどくなるので先に謝っておきます。

 

もともと人生に大した執着はない。何かに打ち込んでもそれは価値を産まず、自分が高められるわけでもない。

好きなことを仕事にできた時期もあったが、結局それもあまり意味はなくて。気楽に生きているわけでもないが、悩みもない。

 

そんな人生だった。前の彼女と出会ったから軌道が狂った、と思うことも有るが、それは結局自分の選択だったし、最初はとても大事な、宝石のようなものだった。だから本当の価値はここにこそ有る、という確信があったのだ。

愚かしい。そしてその宝石を泥濘に投げ込んだのは、他ならぬ自分だったことも愚かとしか言いようがない。

 

生きていてため息しか出ないのはそのせいだ。自分が難病に罹ったのも、全ては自分の行いのバックファイヤーのようなものだ。いま、生きているのは退屈だ。自らを罰しながら生きているのは、本当に己が情けなくなる。

 

何か、なにかないだろうか。

私がもう一度輝ける事は。

だがそんな妄想は消え去る。長続きなどしない。

 

意味がないから。

私の人生に意味はなく、せっかく持ち得た人生という宝石は粉々に砕けて泥に溺れた。

 

そして私も静かに深みに沈む。そう、溺者は静かに沈むのだ。