RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

命の輝きくんに見るネットの熱意と拡散

大阪万博のロゴ発表からまだ数日しか経っていないのにネットでの反響が旺盛である。他のロゴ案と比べると何を表しているのか一見意味不明なのだが、主催者発表では大阪の各都市の結びつきを表したということだ。感想はさまざまで、気持ち悪いというものや面白いという感想がみられた。

しかし、ある時点からネットでの反響は、そういう物はどうでもいい!という、主催者にとって困惑するだろう熱狂をもって受け入れられた形になっている。命の輝きくん、とか、ちゃんづけで呼ばれるようになったこのロゴを、ネットではキャラクターとして受け取り、イラストで表現するのは言うに及ばず、ガラス細工を作るものアクリルキーを作るもの3Dモデルを作るもの、それはもう己の創作意欲に火がついちゃった状態なのである。

この拡散の速さ、行動力が私の知るネットであったと改めて思わされる。古くは1990年代の草の根ネット時代から、こうしたノリの良さが何かを生み出してきた。そしてそれは批判を浴びたり受け入れられたりしながら、次の何かへ受け継がれていった。そういう潮流がネットワークの歴史であり、エクストリームこそがネットの原動力なのではないかと思う。

この先大阪万博のキャラクターが作成されることになっても、命の輝きくん以上の熱狂をもたらすことは難しいのではないだろうか。それはキャラのせいではなくネットのせいなのだ。申し訳ないが仕方がない。そういう運命だったとあきらめてもらって、主催者はこのロゴをキャラクターにしてしまってもよいのではないか。

まあ、ネットのエクストリームの一端は熱しやすく冷めやすい、であるので、このロゴのインパクトがいつまで続くのかは不明であるが。