「あの素晴しい愛をもう一度」と並んで好きな曲。そう、彼女なしでどうやって生きていけたらいいのだろう、と深い嘆きを口にしてしまうほどの。
たった数回セックスしただけの女性から、振られても10年思うなんて気持ち悪い、と言われたのが、腹立たしいのが女々しいのも、そんな感情だからだろう。
悲しみを鎮めることができたとして、私はどうやって街へ帰ればいいのかわからない。岬めぐりに出るバスにすら乗れない。
でも、もうそう言いながら10数年を生きた。大病をしたがそれでも生きている。彼女を思い出に変えることができたなら。きっとなんとかこの先も生きていけるだろうに。思い出の彼女はいつまでもそこにいて背景となっている。