むかし、契約やら派遣やらして働いていた頃、丸の内に行くことが有った。某ビルでネットワーク障害が出て、手が足りないと常駐SEから連絡が来たという。契約の話で近隣にの事務所に来ていた私に、急遽お手伝いということ向かってほしいという事で有った。契約したばかりでなんかできるんかな、と思いながら私が到着した頃には、あらから片付いていた。
実際、取り敢えずテストを手伝ったらすることもなく、帰ってよしとのことだったので、直帰させてもらうことにした。最寄り駅まで歩いていると、道に面して窓を大きく採った喫茶店が有った。その2階は喫煙フロアになっていた。ちょっとリラックスしたくて、コーヒーを頼み2階まで登った。
窓が大きいので夕方近いのに意外とあかるい。そこで窓に面した席に座った。他の客も窓に面した席を埋めているので、私と同じ理由なのかな、とか思いながら、シガリロに火を灯すと、ぷかりと煙を吐き出した。やっぱりコーヒーとタバコはよく合う。とか思っていたら、隣りに座った女性が、手持ちのライターがつかなくて四苦八苦している。
思わず自分のライターを差し出して、「よかったらどうぞ」といった。
わー、なんかキザー!!!
だがその時は下心とか何にもなくて、自分がコーヒーを飲み終わり、女性がまだ座っているようだったので、ライターを置き、これは使い捨てなので要らなかったら捨ててください。と言って帰った。
で、帰ってきてから連絡先とか上げたら楽しいことになるんじゃないかと思ったけど時すでにお寿司。
まあ、人間長く生きてるとなんやかんやあるものですね。