RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

日常詠‐言葉を失ったキーボード‐

テレビでは今季一番冷えた朝と声を発さず伝える夜明け

:12月並みの冷え込みだったとキャスターが言っている。声は聞こえないけど。

 

暖かき晴れたる青空日の差して無声のままに悲鳴を上げる

:恐ろしい夢。暖かく日の差している窓を見れば、そこには歩く植物トリフィドが立っていた。

 

声無くし人に伝える術有りや我が手に馴染む機械なくして

:打ち慣れたキーボードを無くしたら、私はどうやって言葉を伝えられるだろう。何も思いつかない。

 

無声とは実は無声音ではなく私は示す違うシロモノ

:無声音を知らず調べてそうかと頷く。無声音の無声を取り違えていたのだな。でも無声ってそれは違うんじゃないか?と、作歌してて不思議に思うこと。いまさら作った歌が違いましたとか、言えないんだよな。ありゃりゃ。

 

無声放電の悲鳴を青空に放てばそれは霹靂になる

:アーク放電とかコロナ放電は知っていたけど、無声放電と呼ばれるものがあったとは、知らなかった。空想ではなく実際に無声と呼ばれるものがあるとは、技術界も奥が深い。