RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

約二年経ったので、闘病生活のことを書く(その八)

リハビリも佳境に入ると、病院外の道を歩くというパターンがやってきた。まあ雨の日などは室内になるのだが、朝方降って乾ききらないうちに歩く事があった。

これがつらい。出来ること、歩き終わることを想像しないと、歩けない。自分の体が思うようにならない事が、一番苦痛だった。

しかし毎日やっているとそういう意識も薄れ、さあさあ、歩きましょうかね。という気分になってくる。すぐ消えるんだけど。

リハビリしていると、研修生の子が来て、モルモットじゃないけれど、いろいろと先輩PTとやり取りしながら、今までの流れを掴まさせる教習がある。幼い顔していろいろ勉強しているのを見ると、微笑ましい気がして、身体触っていいですよ、とかこのポーズは厳しいとかいろいろと説明したりした。

そのうちの一人の女の子が親しくしてくれるのが、うれしかったな。

 

そうこうしているうちにクリスマスが来て、お正月が来て、一月も末になった。病院付きケアマネージャの人に、退院予定って何時くらいになるんでしょうと、聞いてみた。

「ああ、あれ?ドクターに聞いてみますね」

院内ではスマホなど使い放題なので、その場で電話して聞いてもらった。その結果二月?前の週でもあとでもいいよ、とのこと。

なんかすごくアバウトだな。

取り敢えず二月の十日にしてもらう。4ヶ月ぶりの我が家だ。

だが退院直前までリハビリは続く。

 

そしてこれは書くまいか悩んだんだが、看護師の中でガタイのいい人がいて、よく私の面倒を見てくれる。他の人に対してはそんなでもない。LGBTの人かなーでも聞くのは失礼だ。というわけでなんか、謎が増えた気持ちであった。

 

病院は不可思議なところだ。

 

次回、帰ってきてから問題が増えた。君は刻の涙を見る。