先日買ったフェルトなどが余っていたので、リアにしてあるスピーカーも改造にチャレンジしてみた。
これはエレコムの格安スピーカーMS-88BKというもので、すでに生産終了している機種らしい。私はビックカメラで買ったが、配送無料で900円ぐらいと格安だったので、サブマシン用に購入した。
音質に関しては値段も値段だし、あまり期待していなかったが、それでも悩みどころだったので、サブマシンにつなぐ事を考えたのだ。
けれどもサブマシンの周りは線がゴチャついていて、これ以上配線したくなかったのと、なんだかあまり音が良くない気がしたので、一時は押入れ行きかと思っていた。
それが、メインマシンを5.1チャンネル接続するが事ができ、Bluetooth無線で配線できるようになってからは、俄然登場する機会が多くなった。
偶然ながら百均で買った壁掛けティッシュボックスに、うまいことスピーカーを収める事ができたのだ。この僥倖のおかげで、エレコムスピーカーは壁掛け式の5.1チャンネルのリアスピーカーになった。
だが、実効最大出力(歪率10%):2.5W+2.5W ではさすがに性能が追いついていないなあ、と思っていたところで、メインスピーカーも改造後のエージングが終わり、音も安定して聞けるようになったので、リアも挑戦しようと思い立ったのである。
取り敢えずやることはフロントスピーカーと同じなので、手順は変わらない。エンクロージャをバラしてコードの断線に気をつけつつ、中身にアクセスする。
内部の採寸をしたあと、合わせて切り出したフェルトにグルーをつけて接着をおこなう。この時私の場合はできるだけ隙間をなくすように接着する。その方が音の密閉性が上がるんじゃないか、という思い込みからなのだけれど。それに、フロントもリアスピーカーも、プラ筐体なので軽いし音漏れもするだろうから、それの防止という意味合いでフェルトを張り回している。
ついで真綿をエンクロージャの中にじゃまにならない程度に押し込む。これも吸音材としては、検索によく掛かる方式だ。
しかしフロントスピーカーに比べエレコムのものはなかなかしぶとく、開けるのに苦労した。これは言い換えれば密閉性が高いということで、強みではある。バラす方は大変なのだけど。
DIYを終えて、試しに鳴らしてみたところ改造前のスピーカーとは明らかに違う音が流れた。これは成功だ。とはいえまだまだ聞いてみないと、本当のところはわからないだろう、とも思う。
グルーガンが200円、フェルト布が100円、予備グルーが100円、真綿100円、これだけでスピーカーがアップグレードできるのだから、良い世の中であることです。