今日も大したことじゃないのに人と話す用があった。
話していると、十分喉を潤しているはずなのに、急激に口が渇き、舌がしびれるような気がする。終いには手がしびれてくる気がして、ペンを取り落としたりする。不具者というのはつまらないものである。
うつ病の一症状で口内が乾く症状がある。口渇と言って喉の渇きではなく、口腔が唾液の減少などで乾くものだ。
いろいろな原因から起きる症状でよく嗜好品、お茶やコーヒーの摂取などで起きるらしい。また、そういう生活面だけでなく、明らかに病気の症状であるとか、抗うつ剤の服用、強いストレスなどでも起きるという。つまりどんなことでも原因になりうるということだ。
聞くと馬鹿馬鹿しいが、口渇が起きている方はだんだん堪えられなくなっていくのがつらい。自分ではどう仕様もないのがつらい。
そういう時、酒が飲みたくなる。
強く酩酊するほど飲めるわけでもないのだが、ウイスキーを飲みたくなるのだ。
何もかもが嫌になり、酒を飲むと死んだほうがよほどマシなのかな、と思ったりもする。そんな事はないのは、十分にわかっているのに。
喉に絡むほど酒を飲めたら少しは救われるのに。でもそうすればきっとアル中になるだろう。
そんなに飲めなくてよかったと思うこと頻りである。