RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

薔薇はシュラバで生まれる 感想

花の70年代に少女漫画にアシスタント業で関わって過ごされた笹生那実さんの実録漫画。いやあ、少女漫画読んでたなあ、あの頃。シュラバって言葉もあの頃覚えた気がする。

70年代後半に、柴田昌弘先生公認ファンサークルでスタッフさせてもらってたので、そうだったのか、なるほどー、などとうなずきながら読みました。

いやあ、少女漫画は甘く見るもんじゃありませんね。すごいのも笑えるエピソードも、いっぱいあって。

あの当時は旅館にカンズメで締切まで48時間とか、ほんとにやってたんですよね…すごい。メンタルがすごい。まあそれでも逃げる人はいるわけで。しかし美内すずえ先生も逃亡経験者だったとはw

 

この本の作者笹生那実さんのエピソード、なかなか知ることのない少女漫画家を切り取っていて面白いです。絵柄も往年の少女漫画を思い出させてくれて、うれしくなります。鈴木光明先生の三日月会のエピソードも興味深い。

 

美内先生の「漫画家は三日徹夜、一日半の絶食ぐらい覚悟せねば!」ってお言葉が載った少女漫画入門という本、読んだはずなのに記憶にない…

 

とにかくこの本はあの当時を覚えている方、そして今を生きる若者に読んでいただきたい本ですね。デジタイズされた執筆形式しか知らない人は、あと一時間しか印刷所待ってくれません!って編集の言葉を見てほしいw