昔住んでた家について考えていたのだが、ここアパートとはいえ、下宿に近いよな、と思い至った。まあお風呂ないし、トイレ共同だったら立派な下宿だ。
本当はもう少し下北沢に近くて、その頃遊んでいた友達に近いところがよかったのだが。まあ前項の通り、薄給で清貧水で洗うがごとし、なのでは望むべくもない。
この前日譚として上野で人の家に転がり込む、というなかなか体験しない生活とか、ライター修行で五日間完徹して死ぬ思いをした話(こう書くとまるでドラゴンボールみたいだが明確に違う)などもあるのだが、それらはまた別の機会にしよう。
ゲーム雑誌ハイスコアに勤めている頃は、つらいこともあったし大変でもあったが、人間関係は良好だったし、面白いこともいろいろあった。魔法陣グルグルでブレイクした衛藤ヒロユキ先生ともハイスコアでライターとして出会ったし、師範代大堀君やゲーマーのモグくんともこの業界でなければ知り合わなかっただろう。こう考えてみると、なぜ鬱になったのか、不思議でもある。うん、知らんことやわからんことをひっかぶり、詰められていたせいかな。
ハイスコアで正社員になる頃には、ライターとしては少し仕事する程度で、多くはファミコンゲームの進行管理を任されていた。前任の方が仕事を投げて退社していたので、私はシナリオだけのはずがいつの間にかシステムやら何やらも決めるというえらい話になっていた。しかもアドベンチャースタイルでゲーム進行するシナリオ、キャラクタは増える、ゲーム内ゲームの形で戦闘する、と盛りだくさんでファミコンに収まるのか常に緊張していた。
しかもこのゲーム、制作は外注で音楽は社内に出入りしてたエディタに発注、その上外注先に間に合わせるため、アルバイトのプログラマも社内に常駐するという、もう日々どうすればいいのかわからない事だらけであった。その上当時付き合ってた彼女には仕事でなかなか会えず、ついにはフラれるという大惨事も勃発する。
そのうち何もかも投げ出して失踪してしまうのであった。
長い。また思い出したら書きます。
そんな感じです。