RE:あらかじめ失われた日記

珈琲や紅茶が好きなおっさんです。でも別に銘柄にはこだわりません、日東紅茶とネスレのポーションで十分。

睡眠薬というこの世の悦楽

表題は悦楽とか言ってますが、実は地獄かも知れません。

 

私は、寝付きが悪いどころではなく、鬱の症状である不眠を持っている。ために寝るときには睡眠薬が欠かせない。抗うつ薬と共にきちんと飲まないと昼夜逆転して、寝たらずっと起きない過眠症状が出る事もある。

なので、ちょっと調子がいいな、と思って睡眠薬をのまなかったりすると、哀れ崖下に転落するということになってしまう。その経緯はいつも具体的だ。睡眠薬を飲んで寝ると、朝爽快に目が覚めたら9時過ぎに起きたりするので、生活パターンが崩れることがままある。

で、ちゃんと起きたくて睡眠薬を飲まなかったりすると、夜中1時すぎに寝たのに早朝4時とかに起きるという羽目になる。しかもそうした場合、必ずと言っていいほど、幻聴に起こされる。

寝ているとドアチャイムが鳴らされるのだ。そして、玄関ドアの向こうで人の気配までする。なんだ訪問者か宅配か、とばかりに(そんな焦りも感じる)起き抜けの固まった足腰をよろよろと踏みしめながら玄関まで行くと誰もいない。

おかしいな、と思って時計を見ると、朝の四時半。

まさに今日、その様相が繰り返されたのだ。

 

寝ているのでそれが真実、と疑うこともなく毎回起きる事がもう数年は続いている。医者に相談したが薬にそのような効果はありません、と言われて終わり。早朝覚醒は年を取れば当たり前だよ、と彼女にも言われた。

単なる早朝覚醒ならどんなにいいことか。

あのチャイムは一体何を意味しているのか。私がチャイムに執着している理由もわからない。

ただ、寝ているとチャイムが鳴る。リアルな、とてもリアルな。あれは何なんだろう。